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【2021最新】年賀状を辞退したいと思った時:年賀状じまいを丁寧に行うマナーと文例

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新年のご挨拶としての年賀状。
最近はニュース等でもご存じの方も多いかと思いますが、年々、年賀状の出状枚数が減ってきています。
SNSやEメールなどで普段から頻繁につながっている現代、いわゆる“年賀じまい”の傾向は年々進んでいくものと思われます。

師も走る年末の慌ただしい時期に、デザインを考え宛名書き、出し忘れのチェック、喪中の方への配慮、一言コメントなど、結構な労力を伴うもの。

さらには増税の影響により、2019年の年賀状からは1枚当たり10円アップ(20%UP)と経済的にも負担が増します。
手間も暇もなくなりつつあるこの現代、もっと便利なツールを使い慣れてしまった私たちにとって、手書きの年賀状作成は、正直なところ結構な負担ではあります。

とはいえ、毎年の恒例行事として続けてきた年賀状をいきなり辞めてしまうのは……。という方も多いかもしれません。

そこで、年賀状をそろそろやめにしたい、そうお考えの方へ、“年賀じまい”のスマートなやり方について調べてみました。

「年賀状をやめたい 辞退したいと思った時:年賀状じまいを丁寧に行うマナーと文例」をお送り致します。

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年賀状の当初発行枚数推移
※売上予想は日本郵便公表の当初発行枚数に切手代を乗じて算出

年賀状の歴史・あらまし

ところで、年賀状ってなんで送っているのでしょうね…
なんとなく、気がついたら、毎年年賀状を作っていた気がします。

「年賀状をやめたい 辞退したいと思った時:年賀状じまいを丁寧に行うマナーと文例」の前に、念のため年賀状の歴史について確認しておきましょう。

出典:ウィキペディアより抜粋

日本では、起源ははっきりとはしないが、奈良時代から新年の年始回りという年始の挨拶をする行事があった。平安時代には貴族・公家にもその風習が広まって、挨拶が直接行えないような遠方などの人への年始回りに代わるものとして、文書による年始挨拶が行われるようになった。

近世には武家社会において文書による年始挨拶が一般化したほか、非武家社会においても口頭の代用として簡易書簡を用いることが年始挨拶に限らず一般的になり、公的郵便手段である飛脚や使用人を使った私的手段により年始挨拶の文書が運ばれるようになった。
明治維新後の1871年、郵便制度が確立したが年賀状は書状で送るところがほとんどで、数は決して多くはなかった。1873年郵便はがきを発行するようになると、年始のあいさつを簡潔に安価で書き送れるということで、葉書で年賀状を送る習慣が急速に広まっていった。
1887年頃になると年賀状を出すことが国民の間に年末年始の行事の1つとして定着し、その結果、年末年始にかけて郵便局には多くの人々が出した年賀状が集中し郵便取扱量が何十倍にもなってしまった。

年賀じまいのスマートな方法について

相手に対して失礼にならないよう、かつ、スマートに年賀状を止める方法ですが、お送りする方のタイプ別に主に選択肢は2つあります。

○口頭、メール、LINEなどで年賀じまいをお伝えする
○年賀状、寒中見舞いで年賀状を終了することを宣言する

つまり、年賀状をお送りする対象者のうち、職場の方や友人など比較的身近な人に関しては、年末を迎える少し前(年賀状を書き始める前が妥当)に口頭やメールなどにより、来年の年賀状からは差し出しを控える旨をお伝えする。

そして、普段疎遠な先輩や遠方の方、交流の少ない知人に関しては、年末作成してお送りする来年の年賀状に、今回限りで年賀状を終了する旨を書き添えるのがスマートです。

スマートなお伝えの仕方(口頭ベース)

出来るだけ丁寧かつ簡潔に理解を求めるのが無難です。
”普段から連絡を取り合う仲だから、年賀状は来年から控えようと思うんだ”
親しい人には、このように伝えれば大丈夫です。

スマートなお伝えの仕方(書面ベース)

来年の年賀状まではお送りし、その年賀状の中で終了宣言を行います。
または、新年の年賀状をくださった方のうち、目上の方や親戚には、寒中見舞い(1〜2月)としてお礼のハガキを送り、その中で終了宣言をするという方法もあります。

ただ、単純に「年賀状を出すのを辞めます」という文面だけだと、ご縁を切られるのだと誤解を招くリスクがありますので、文中には必ず、“年賀状は送らないけど、今後とも個人的なお付き合いはよろしくお願いします”などといった文面を添えてください。

これは、今後のお付き合いを考えていなくても、マナーとして文中に入れておく方が無難です。※このページの最終に文例を作っています。

年賀じまいの守るべき注意点・ポイント

手書きにしないこと

この様な書状をもらう立場になって考えると、手書きの場合、特定の相手に送っているのではないか?…と思われないようくれぐれも注意したいところです。

つまり手書きだと、ちょっと重いメッセージ(縁切りが強くなる)になるため、あくまでも形式的に、みんなに送っているというニュアンスがはっきりと分かるように、印刷したものをお送りする方がベターです。
出来るだけ機械的に見えるほうが逆に相手に悪い印象を与えないで済むはずです。

こちらの意図をしっかりと誤解なく伝えること

年賀じまいをお送りした場合、受け取られる方との人間関係によっては、“迷惑でないのなら返事はいただけなくても、こちらの年賀をお送りしても良いのかどうなのか確認したい”と、丁寧な方はそのように考えられるケースが想定されます。

自分からは送らないけれど頂戴できる年賀状はありがたく受け取ります”と思われてしまうケース

「今後の年賀状は失礼いたします」
「遠慮させていただきます」
この様に文面に記載した場合は、こちらがが年賀状を遠慮するだけで、受け取るのは構わないと思われる可能性があります。

気を遣うので受け取りも遠慮したい”ケース

「辞退させていただきます」
という文言を記載がある場合は、より強めのニュアンスで、気を遣うので受け取りも遠慮させてほしいという意図を解釈してもらえると思います。

ただし、実際のところまだあまり、年賀じまい自体が広くあまねく認知されていない現在では、受け取る方もそこまでの意図を汲み取ってくれない可能性があります。

そこで、はっきりと“交換は遠慮させていただきます”
と失礼のない様にお伝えし、お送りも受け取りも遠慮したい、というニュアンスを明確にお伝えするが良いです。
対応を誤ると、翌年も年賀じまいを送ることになります。2年連続はさすがに避けたいですよね…

終活年賀状を受け取った場合の返事はどうする?

さて、逆に年賀じまいを受け取った場合、年賀じまいに返事を出すべきでしょうか?それとも遠路するべきでしょうか。
年賀じまいに返事を出すこと自体は決して失礼にはなりませんが、受け取りも億劫になっていらっしゃるご高齢の方に対しては、少ししつこい印象を与えてしまう可能性があります。

なので、以下の様な対応がスマートではないかと考えます。

パターン1. 
年始前に相手から年賀じまいのご連絡があった場合
「年賀じまいとのこと、承知いたしました。さみしくなりますが、これまで長い間お付き合いいただき、誠にありがとうございました。今後も○○様のご健康を祈念致しております。」
と記載して寒中見舞い(1〜2月)のお返事を出す。

パターン2.
 届いた年賀状で年賀じまいの知らせがあった時は、そのまま受け取るだけで返信はしない。
また、 こちらからの年賀状は送り続けたいというケースはどうでしょうか。

この対応は気を遣います。

まず、取り急ぎ年賀状を送るのはやめましょう。
そして、別途連絡をとるか面会の機会があった時に、年賀状を送っても迷惑ではないか、直接尋ねてみるのが無難です。

まとめ

如何でしたでしょうか。
日本の伝統文化ともいえる年賀状のやりとりですが、最近では海外移住を機に年賀じまいをされる方や、終活の一環で年賀状のやり取りを辞退される方などが増えました。

昨今ではスマホSNSの普及で、いくらでも便利なツールを使って、瞬時にお相手の現状や消息を確認できますので、“時代とともに役割を終えていく”文化なのかもしれませんね。

 

“年末、年賀状を出さなくなる”…圧倒的に気分が軽くなる気がします(笑)
「年賀状をやめたい 辞退したいと思った時:年賀状じまいを丁寧に行うマナーと文例」として、まとめてみましたが、皆さんの年末の過ごし方に少しでもお役に立てましたら幸いです。

ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました。

巻末付録:年賀じまいの文案

以下のように書面で意向をお伝えすると失礼はないでしょう。
よろしければ、ご参考にしてみてください。

文例①

新年あけましておめでとうございます。
私も、今年で○○歳を迎えることになります。
高齢により、少しずつ身の回りの整理整頓を開始しており、また、これまでのようなお付き合いを続けることも難しくなってまいりました。本年をもちまして、年始のご挨拶を失礼させていただきたいと思います。非礼をお詫びいたしますとともに、今後とも変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願いします。

文例②

新年あけましておめでとうございます。
甚だ勝手ではございますが、来年より年賀状でのご挨拶をどなた様にもお送りしないことと致しました。何卒ご了承のほどお願い申し上げますとともに、何かございましたら、下記メールアドレスへご連絡を頂戴できましたらと存じます。
勝手ですが、これまでどおり変わらぬお付き合いを頂けると幸いでございます。
メールアドレス:xxx@yahoo.co.jp