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【2021年最新】参拝の作法とマナー|神社・お寺の参拝で気をつけるポイント4つ

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神社やお寺に参拝すると、気持ちがしゃきっと整います。
時代は移れど、日本人は昔から、人生の岐路を迎えた時、あるいは1年の年越しのタイミングで、神社やお寺にお参りをしますが、その目的のひとつは、神様への願掛けではないでしょうか。

でも、その神様へのお願い、きちんとできているのでしょうか?

”今年こそ宝くじが当たりますように!”、”彼氏(彼女)ができますように!”
など…お願いは人それぞれですが、いくら樹齢1000年の木がパワースポットとはいえ、いくら千手観音の手が1,000本あるからとはいえ、「とにかく神様、よろしく!」って感じでは、さすがの神様もお困りになると思われます。

そこで、正しい順序と振る舞いで参拝を行うことで、願いを成就させたり、運気を上げていこうというのがこの記事の狙いです。

「参拝の作法とマナー|神社・お寺の参拝で気をつけるポイント4つ」として、記事にまとめてみましたので、一緒に確認して参りましょう。

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参拝の作法(マナー)と基礎知識

お寺と神社で参拝方法が異なる理由

神社やお寺を参拝する際には、それぞれ参拝方法やルールが異なります。
そのルールとは一言でいうと、「神様と仏様、どちらを拝むのか」の違いからきています。

まず神社ですが、そのベースは「神道」という宗教に基づきます。祭主(さいしゅ・まつりぬし)は、天皇陛下ですね。

神道において、神社とは、”神様が住まう場所”とされています。
自然のありとあらゆる万物に宿る神様は八百万(数多くの意味)もいらっしゃり、神社にお祀りし、感謝と畏敬の念を神様に表しつつ、願掛けをする場として古来より人々に親しまれてきました。
神道の形式を整えたのはさかのぼること2600年ほど、遺跡の発掘では、縄文時代までさかのぼることもできるようです。
ちなみに、神道の初代祭主は神武天皇ですが、西暦に660年を足すと神武天皇天皇即位から起算する”皇紀”という暦となります。
西暦よりも660年も前から、日本国の天皇がいらっしゃたのですね。

神社での参拝では、願掛け後、満願成就の場合には、改めてお礼参りを行うという習慣もありますので覚えておいて下さい。

一方のお寺、もともとは”仏様と一体になる場”として建てられています。
この考え方自体、現代ではすっかり廃れている感は否めませんが、まさに今この瞬間も、僧侶の皆様は仏様の御心に到達するために戒律を守り、念仏を唱え、日々の勤めに励んで仏様にお仕えされています。

従って、お寺の参拝は、本来的には願掛けの場ではなく、参拝者は無心となってお経を唱えたり、写経の納経(書いたお経を奉納する)を行ったり、座禅を組んだりと、一種、修行のような行為を行うことで、仏様の御心に近づこうとする場なのです。

が、現代的には参拝者は、自身のご利益の祈願を行う場となっています。

神道は日本の誕生から存在していますが、「日本書紀」によると、仏教が日本に伝来したのは、飛鳥時代の西暦552年(欽明天皇13年)とのこと。
もともとは外国から輸入した文化となります。

従って意外と大きな違いがあるので少し驚きかもしれませんが、そもそもの成り立ちや目的が違うのですから、大きく異なるのは自然といえば自然です。

参拝をする私たちが、その点をよく踏まえておくことが大事なのですね。

参拝で気をつけたいポイント①運気が上向く参拝のマナー

参拝に適した時間帯は?

神社への参拝は、早朝から午後2 時までの時間帯がベスト。
風水的にこの時間帯は「陽」の時間帯とされ、とくに午前中は気が充満するので、運気の吸収率も高まります。
遅くても16:00までには鳥居をくぐるようにしましょう。

それ以降は「陰」の気が強くなる時間帯となり、運気を吸収しにくくなります。

一方、お寺には参拝を推奨する時間帯は特になく、いつお参りをしても大丈夫です。

参拝に適した服装は?

神社やお寺を参拝する場合の服装は、特に厳しい決まりはありません。
お寺での法事や法要、神社で祈祷を受ける場合などは正装を心がけて、それ以外でしたら参拝する際の服装は原則自由で良いと思います。

ただし、神社には神様が、お寺には仏様がいらっしゃる聖域ですので、殺生を連想させる服装やアクセサリーは慎む必要があります。
具体的には、毛皮のコートや襟巻、レザージャケットや革製品のアクセサリーなどがそれに該当します。
日常過ぎて何気なく身に付けていることが多いと思いますので、参拝前に少し注意が必要かもしれません。

もうひとつ気をつけたいのは、だらしのない服装。
あまりにもよれよれのTシャツや着古しのジャージ、露出の多い格好はふさわしくなく、女性ではミニスカート、男性ではタンクトップなどは避けた方が無難です。

参拝に適した日にちは?

人によって時々、六曜(先勝・大安・友引・赤口・仏滅など)と関連づけて、吉日のタイミングを見計って参拝される方をお見受けします。
しかし、六曜と神社、お寺の参拝とは全く関係がありません。
神社、あるいはお寺の参拝において六曜は気にする必要はなく、基本的にどの日に参拝を行なっても不幸・不運になることはありません。

六曜の用語には、「仏滅」や「大安」などという、一見、仏事と関連のあるように思われる言葉が多く使われていますが、そもそも六曜は14世紀に中国から日本に伝来した暦注(れきちゅう:暦に記載される方位などの吉兆)で、仏教との関係はありませんのでご安心下さい。

 

参拝で気をつけたいポイント②実は大切な参拝前の「事前の準備」

参拝前にはお願い事を明確に

数多くの参拝者からお願い事をされる神様、「お金がほしい!」「彼氏がほしい!」と言われても、どこの誰からお願いされているのかを明確にしないと聞き取ることもできるはずなく。
そして、参拝者のあまりにも一方的な”お願いしたんだからよろしく”的な姿勢では、願い事を叶えてもらえると思う方がどうかしていますよね。

そうではなく、”何をしてお金を得たいのか”、を、より具体的にし、目標を達成するためのあなたがどの様な努力を行うのかを神様に示した方が、聞き届けてもらえるのではないでしょうか。

<例>こんな感じでお願いすると願いが成就すると思います。

良縁:
早々に結婚を真剣に考えています。パートナーを幸せにできるよう、自分を磨く努力を重ねて参りますので、良い出会いを授けて下さい。

無病息災:
妻に子供が授かりました。妊娠中は無病息災で、私も全力で妻を支えますので安産となりますようご支援をお願いいたします。

商売繁盛:
これまで以上に仕事に邁進して参りますので、昇給・昇進ができるようお力添えをお願いしいます。来年にはマイホームの頭金を貯金できるよう、プロジェクトでも成果が出せるよう全力を尽くしますのでお力添えをお願いします。

最後に、氏名、住所をお伝えすることもお忘れなく。

お賽銭の金額の相場、みんなはいくらぐらい?

定番は、“5円(ごえん)=ご縁(ごえん)”です。
オーソドックスですが縁起を担ぐには語呂合わせが良いとの昔からの習わしです。
硬貨に穴が空いているので”見通しが良い”ともいわれ、縁起を大切にする参拝にはうってつけではないでしょうか。
その他にも次のような語呂合わせがありますのでご参考まで、決して親父ギャグではないですからね。

また、お賽銭は、神社では神様への捧げ物、お寺ではお布施の性質があり、決して”願いを叶えてもらうための料金”ではありません。
高額なほうが願いが叶うということではないので、身の丈にあった額で大丈夫です。
ただし、お金を投げ入れるのは本来避けたいところ、そっとお賽銭箱に入れるよう心掛けてください。

語呂の心地よいお賽銭の額

  • 5円 … ご縁
  • 11円 … いい縁
  • 15円:充分ご縁
  • 20円 … 二重に縁
  • 25円 … 二重にご縁
  • 115円 … いいご縁
  • 415円 … よいご縁
  • 485円 … 四方八方ご縁

また、一説では、硬貨をハレの色として親しまれている紅白に見立てて、お賽銭をされる方もいらっしゃるそうです。
5円、10円が赤系、1円、50円、100円、500円が白系ですね。

参拝で気をつけたいポイント③神社とお寺のそれぞれの参拝のお作法

お寺での参拝の手順

 山門(三門)で拝礼
山門(三門と呼んでるお寺もあります)は、仏殿への入口です。
お寺は悟りを得るための修行の領域なので、一礼してくぐるのが望ましいです。
大きなお寺や由緒あるお寺に参拝すると、山門の左右に仁王像が建立されている場合がありますので、その場合は両像にも手を合わせましょう。
山門に敷居がある場合、敷居は踏んではいけません。

お寺の参道は、神社とは異なり神様の通り道ではありませんので、どこを通っても大丈夫です。

手水舎で身を清める
山門を抜けると手水舎(ちょうず・ちょうずや)があります。
手や口をすすぎ、参拝前に穢れを流し清めます。

・右手に柄杓(ひしゃく)を持ち、左手に水をかけて清め
・次に左手に柄杓を持ち替え、右手に水をかけて清め
・清めた右手に水を溜め右手に汲み取った水で口を清め
・終わったら、柄杓を縦にして持ち手のところに水が伝わってくるようにして柄杓を清めて終わりです。
手水舎はお寺によってはないこともありますので、その場合は本堂前に進みます。

常香炉があれば煙で体を清める
常香炉は、仏様にお香を供える場です。
そのお香の煙を浴びることで心身を清め、体の悪い部分に煙を浴びることで痛みが緩和・治癒されるともされています。
お香を浴び終わったら、清らかな気持ちでいよいよ本堂に進みます。

御本尊に参拝
・お賽銭を入れます。
お賽銭は、”お布施”の性質があるものなので、欲や執着を捨てるための修行のひとつとされています。なので、決して無造作に投げ入れるのではなく、感謝の気持ちで賽銭箱にそっと入れて下さい。

・静かに手を合わせて祈願します。
鈴が設置されているお寺でしたら、鈴を3回鳴らします。
ご利益の願掛けをした後、”御本尊のお名前の前に「南無」を付けて唱え”、手を合わせたまま深くお辞儀をします。

・最後に、参拝を終えた事に感謝し、一礼して下がります。

神社での参拝の手順

鳥居で拝礼
鳥居は、俗界と神様のいる聖域との境目を示す重要な結界です。
必ず一礼して、帽子やサングラスは外し、敬意を表してからくぐります。

由緒ある神社や規模の大きな神社では、参道上に複数の鳥居があります。
その場合、階段を踏んで神聖な場所に近づく意味があるため、一の鳥居から順番にくぐることを心がけて下さい。

またお寺とは異なり、神社の参道中央部分は「正中(せいちゅう)」と呼ばれる神様の通り道にあたりますので、参拝者は正中を避けて左右の端(一般的には左が多いのですが、伊勢神宮などは、”外宮左・内宮右”など、それぞれローカルルールがあります)を歩くのが作法です。

初詣の際も基本は同じですが、混雑している場合は各神社の指示や人の流れに従いましょう。

手水舎で身を清める
鳥居を抜けると手水舎(ちょうず・ちょうずや)があります。
手や口をすすぎ、参拝前に穢れを流し清めます。

・右手に柄杓(ひしゃく)を持ち、左手に水をかけて清め
・次に左手に柄杓を持ち替え、右手に水をかけて清め
・清めた右手に水を溜め右手に汲み取った水で口を清め
・終わったら、柄杓を縦にして持ち手のところに水が伝わってくるようにして柄杓を清めて終わりです。
手水舎は神社によってはないこともありますので、その場合は拝殿前に進みます。

神社(拝殿)に参拝
・お賽銭を入れます。
鈴が設置されている神社でしたら、お賽銭を入れる前に鈴を鳴らし、神様に来訪をお知らせします。
お賽銭は、神様への捧げ物という性質があるものです。決して無造作に投げ入れるのではなく、感謝の気持ちで賽銭箱にそっと入れて下さい。

・「二礼二拍手一礼」
 ・拝殿に向かって2度、深くお辞儀をします。
 ・胸の高さで手を2回、拍手します。
 ・手を揃えたまま、神様へ感謝と祈願を伝えます。
 ・祈願が済んだら、1回深くお辞儀をして下がります。
・最後に、参拝を終えた事に感謝し、一礼して下がります。

参拝で気をつけたいポイント④御守と御朱印をいただくための作法

お守りは先に買うのがおすすめ

神社でもお寺でも、参拝が終わってから授与所などに出向き、御朱印や御守り、絵馬、おみくじなどを購入されることが多いと思いますが、御守りに関しては、是非おすすめの購入方法があります。

それは、”参拝の前にお守りを購入する”です。
本ブログでは、参拝の事前準備として、”願い事を決めてからお参りする”ことを推奨していますが、ということは、願い事も参拝前には決まっていることと思います。

金運、商売繁盛、無病息災、良縁招来…願い事は人それぞれで良いのですが、要はお願いする事柄に適した御守りを先に購入し、その御守りを手に参拝をすることで、その願いがしっかりと凝縮した御守りが完成するのです。

参拝後は、願いの詰まった御守りを肌身離さず持ち歩くことで、常に願掛けの状態を継続することができます。
是非お試しください。

御朱印は参拝が終わってからがルール

御朱印をいただくのは参拝をおえてから”が鉄則です。
心をこめて参拝し、感謝の気持ちで御朱印をいただきましょう。
※一部、参拝者の多い社寺の場合、参拝前に御朱印帳をお預けるよう指示をされる場合があります。社寺の指示に従ってください。

御朱印をいただいている際のお喋りや飲食は失礼にあたります。
並んでいる時も同様で、おごそかな気持ちで御朱印をいただくようにしましょう。
携帯電話やスマートフォンでの会話やメールなども控えましょう。

御朱印の起源は江戸時代にまで遡り、元々は“納経印”とも呼ばれていました。諸説はありますが、四国八十八箇所霊場詣りや七福神めぐりなどの巡礼から始まったようです。
つまり元々御朱印は、お寺に写経を納めたときに“信仰の証”として頂く大変尊いものなのです。

時代は下り、現代では、納経をしなくても“参拝の証”としてもらえるカジュアルなものになりました。信仰が少しずつ廃れ、写経をされる方が激減したためと思われます。

御朱印をいただくと、そこには、神社やお寺それぞれの異なる特長的なデザインが描かれています。
社寺の名称を書いたもの、仏様の教えや経文を書いたもの、どれとして同じものはありません。
すなわち御朱印とは、御守りや御札と同じく、ご神体やご本尊の分身として、私たちを守ってくださる神様や仏様そのものなのです。
決して粗末に扱ってはいけないものであること、そして、お参りされた方がお亡くなりになった際には、棺に一緒に入れてあげることで、極楽浄土へ導かれるとされていますので、”そのとき”がくるまで大切に扱いましょう。

まとめ

「参拝の作法とマナー|神社・お寺の参拝で気をつけるポイント4つ」として記事にまとめてみましたが、如何でしたでしょうか。

日本には古来より”神道”という信仰がありました。
神道では八百万に神が宿るという、アミニズム(自然崇拝)から発展した、大変おおらかな宗教観を持っていました。
そこに、大陸から仏教が伝来し、仏教の仏様も神様が姿を変えたものであるという、あるいはその逆も然りという世界的にも大変珍しい”神仏習合(しんぶつしゅうごう)”の考え方が根付き、現在に至っています。

思えば、クリスマスやハロウィンなどといった西洋の宗教行事を、日本風にアレンジし楽しめるイベントに変え、今では逆に海外から日本のハロウィンを楽しみに観光客がやってくる、日本とはそういうなんでも自分達用にうまく創りかえることに長けた民族なのかもしれません。

ただ、参拝はお寺では仏様に、神社では神様に、日頃の感謝をお示ししつつ、願い事が叶うよう願掛けを目的に行う行為です。
できるだけ失礼のないよう、作法やルールに則って行う方がご利益が得られるのですから、参拝を行う以上、きちんとそれぞれの作法を踏まえた行意ができるようにした方が気持ちも良いと思います。

皆さんも、神社やお寺に参拝される際には、ことさら堅苦しくなる必要はありませんが、作法を少し意識してみては如何でしょうか。

御利益と運気アップにつながるものと思います。
「参拝の作法とマナー|神社・お寺の参拝で気をつけるポイント4つ」ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました。