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【2021年】初詣:神社参拝の意味と正しい参拝の所作 神様への願掛けの方法

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新年の行事といえば初詣。

友人やご家族連れで参拝をされる場合が多いと思いますが、初詣ってなんでやっているの?…そもそもを尋ねられて即答できる方ってどのくらいいるのでしょうか。

なんとなく、お正月に神社やお寺を参り、お賽銭を投げて願掛け、おみくじを引いてりんご飴買って…みたいな感じの初詣ですが、少し日本の伝統文化である“初詣”について、正しい所作と正しいルールを知った上で、参拝してみては如何でしょうか。

ということで、「初詣:神社参拝の意味と正しい参拝の所作 神様への願掛けの方法」として、初詣について調べてみましたので、一緒に確認して参りましょう。

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初詣とは〜「初詣」という行事(神事)について

初詣(はつもうで)とは、年が明けてから初めて神社や寺院などに参拝する行事。
一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりする。
初参・初参り(はつまいりともいう。
出典:ウィキペディア

上記のとおり、初詣の目的は、
①1年の感謝を捧げる
②新年の無事と平安を祈願する

この2つが主な目的のようです。
その歴史は古く、鎌倉幕府の開幕の頃(1192年前後)、源頼朝が鶴岡若宮に参詣したことが、初詣が広まるきっかけになったとの逸話があるほど。

約800年の歴史ですね。
元々は「年籠り(としこもり、としごもり)」と言い、家長(いえながではなくて、この場合はかちょう:おうちで一番偉い人)が祈願のために大晦日の夜から元日の朝にかけて氏神神社に籠(こも)る習慣が、初詣の原型と言われています。

時は流れ、やがて「年籠り」は、大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」との2つに分かれ、「元日詣」が今の初詣の原形となりました。

江戸時代末期までの元日の社寺参拝としては、氏神神社に参詣したり、居住地から見て恵方にあたる社寺に参詣(恵方詣りといいました)したりといったことが行われていたようです。

ですが、「年籠り」形式ではなく、単に神社やお寺に「元日詣」を行うだけの初詣が習慣化したのはそれほど古い時代ではなく、明治中期あたりから。

また、その頃から氏神恵方とは関係なく、有名な神社やお寺に参詣することが一般的になり始めます。
現在でも、除夜に一度氏神に参拝していったん帰宅し、元旦になって再び参拝するという地方があり、これを“二年参り”といいます。
現在では、長野県や新潟県にそのような風習が根強く残っているそうです。

参拝の美しく正しい所作について

ひとつずつ確認していきましょう。

鳥居をくぐる

鳥居は神様の住む世界と現世との結界を意味します。
ここから参拝がスタートしますので、礼節をわきまえながら進みます。
お辞儀をして真ん中から進むのではなく、少し横を通歩きましょう。
鳥居は神様のお住いの玄関ですので、鳥居をくぐらないのはNG、我が家にお迎えするお客様も、玄関から入ってこない人って失礼と感じますよね?神様も同じ気持ちですよ。

手水舎(ちょうず)で手と口を清める

参道に入ると、すぐに手水舎(ちょうず)があります。

右手に柄杓(ひしゃく)を持って水を汲み、左手を洗う

左手に柄杓を持ち替えて右手を洗う

右手に柄杓を持って水を汲み、左手に水を受け、口に含んで口中をすすぐ

このとき、重要なマナーがあります。
★柄杓に口は付けないこと
★口に含んだ水は、柄杓などには戻さない

口に含んだ水は、口の中を注ぎ終わったら、手水舎下の砂利の部分(排水部)に、吐き出します。
柄杓に残っている水で柄杓自体を清め、柄杓を元の場所に返却します。
その際は、水の入った柄杓を垂直に立てて、水を柄の方に流しかけるようにして手に持った部分を清めてください。

参道は真ん中通行を避けて進む

そこまで固苦しく考えなくても良いとされる方も実際にはいらっしゃいます。
いらっしゃいますが、そもそも神社への参拝は、“感謝の気持ち”を神様にお伝えに行くことが目的であり、であるならば、できるだけ謙虚な態度を心がけるのが望ましいと考えられ、やはり、真ん中を歩くことは避け、謙虚にお参りされるのが、道義的にオススメです。

まぁ、“ルール”と考えるとアレなので、“マナー”と考えましょう。
※この後、願掛けもありますし(下心)

鈴を鳴らしてお賽銭箱にお賽銭を入れる

これは神社やお寺によって、事情が異なります。
大人気の神社から、地元に愛される静かな氏神様まで、参拝客の多さによって賽銭箱と自分との距離が変わります。

本当であれば、神様に向き合い、じっくりと1年の感謝とお願いをしたいところですが、あまり時間をかけられない場合もあります。
ですが、ともあれ、“静かに投げ入れる”ことは肝に命じてください。
オーバーハンドスローではなく、できたらアンダーハンドスローです。
お賽銭は神様にお供えするものであることに違いはありませんので。

鈴も静かめにお願いします。
音がなることで、神様とつながります。音量の大きさではありませんのでご安心ください。

礼拝

礼拝の方法はご存じかと思われますが、「二拝(2回おじぎ)→二拍手(2回拍手)→一拝(1回おじぎ)」が基本です。
ただこれ、神社によって異なり、例えばかの有名な出雲大社では、「二拝(2回おじぎ)→四拍手(4回拍手)→一拝(1回おじぎ)」が正式な参拝のお作法なのだそうです。

願掛け(お願い事)について

初詣の目的は、
①1年の感謝を捧げる
②新年の無事と平安を祈願する

この2つが主な目的でした。
まずは1年の感謝を神様にお伝えしましょう。
家族や大切な人が、無事暮らしてこられた1年について神様に感謝をします。
そして、本来はこれで終わりです。神様に感謝をお伝えできるだけで良しなのです。

格式の高い神社、例えば、伊勢神宮だと、お願いができる神様は決められており、その神様以外には、報告と感謝の意をお伝えするのみなのです。
とはいえ、願掛けも合わせてお願いしたい場合、お願い事のお伝えの仕方は、“ずばり1つに絞って”お願いして下さい。 

<ご参考>ご不幸があった場合の参拝について

神社参拝・神棚のおまつりについては、同居の親族にご不幸があった場合であっても、50日を過ぎれば、神社参拝や正月のお札をおまつりすることに差し支えはありません。
故人との関係によりますが、一般的には親・配偶者は50日、祖父母は30日、兄弟姉妹・子どもは20日とされており、いわゆる親戚の場合、3日程度とされています。

もし年末(11月〜12月)にご不幸があった場合は、神社への参拝は遠慮しましょう。
ただし、祝い事や行楽・旅行等を控えるのは神道・神社の場合の考え方で、お寺にお参りされることは問題ありません。
お寺の場合は、仏教では死を穢れと考えていないので初詣は問題ありません。

まとめ

「初詣:神社参拝の意味と正しい参拝の所作 神様への願掛けの方法」についてお調べしてみましたが如何でしたでしょうか。
日本の風習として鎌倉時代から脈々と続けられてきた初詣という行事に、これだけの文化と意味があることに、改めて驚きを覚えます。

と同時に、昔から今へと日本人が受け継いできた伝統と文化を、次の世代に伝えていかなければいけないという思いを新たにしました。
“たかが初詣、されど初詣”、正しく行っても無頓着(失礼!)に行っても、同じ時間とお賽銭を納めるのであれば、少しでも伝統にかなった所作と正しい理解で参拝し、気持ちよく新年を迎えたいと思いましたが、如何でしたでしょうか。

「初詣:神社参拝の意味と正しい参拝の所作 神様への願掛けの方法」について、ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました。

皆様にとりまして、良い新年が迎えられますように。